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「博多まちづくり学校」は、「博多部共同研究体」の発展
形であり大きな成果である。当時、このメンバーであり、ま
た博多部のまちづくり応援団として九州大学の先生方が
おられた。全体会合の中で三人の先生方から提案があっ
た。竹下先生は「まちづくり学会」をつくろうと、今里先生は
「まちづくり交流体」をつくろうと、竹沢先生は「まちづくり学
校」をつくろうと。みんなで検討した結果、まちづくりを実践
する市民にも知識が必要であること及び、すぐに実行でき
るのではということで「博多まちづくり学校」が始まった。
ここで得られた知識は、私にとってそれからの活動の大
きな支えとなり、まちづくりの背景や日本社会全般のあり
方までも考えるきっかけとなった。また、当冊子の書き起こ
しをしてくれた当時の学生さんの中にも、コンサルタントや
大学の先生として各地のまちづくり実践に携わっている。
「まちづくりは人づくり」といわれるが、まちづくり学校は正
にその実践の一つであった。現在まちづくり学校は諸事情
により休止しているが、いつの日か再開できることを願って
いる。未だ地域に根ざした人が全国各地で減少し続けて
いる現在、人材不足を補うためにも、まちづくり実践の知識
や経験の共有は大いに意義があるのではないか。
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